2022年楽曲10選

2022年も大豊作でしたね。毎年言ってる気がしますが聴くジャンルが年々広がってるので余計に豊作に見えます。

 

ではさっそく今年も2022年リリースの曲から特に刺さった曲を10曲ほどまとめたいと思います。よければ最後までお付き合いください。

 

 

1 syrup/NOMELON NOLEMON

 

ボカロPのツミキとVoみきまりあからなる音楽ユニット、「NOMELON NOLEMON」からこちら

ボカロPとしてもツミキもかなり好きなんですけど、ノーメロのツミキはポップスに寄る傾向があるように感じます。ボカロの時に顕著だったシニカルな言葉の羅列を畳み掛けるようなスタイルは鳴りを潜め、ちゃんとJ-POPになっているのがすごい。

とはいえツミキっぽさがまったくないというわけでもなく、Bメロの歌詞の

 

次第に鳴り出すダンスナンバー

飽和する錯覚バックビイト
苦味が支配したレモネイド
部屋に咲いたメランコリ

此処から逃してよランデヴ
手を引いて徒に

 

にあるような"バックビイト"や"レモネイド"などの歌詞にもツミキっぽさがよく出てるのが良いですね。この主張しすぎない塩梅がとても良い。

syrupという曲名から甘めのラブソングを想定するかもしれませんが、重めの愛憎の歌なのかなと解釈してました。シロップ自体は甘くても、主役にはなれない、必ず何かと混ざらなければならないの2点からも思い通りにいかないラブソングなのかな〜と。

 

イントロから惹きつける低めのスラップと曲全体通して軽快な曲調のギャップ、何回聴いても飽きさせない名曲でした。今年一番リピートした曲でしたね。

 

あとイントロが何回聴いてもロケット団アジトなのも好きです(?)

 

2 ウタカタララバイ/Ado

 

ワンピースを全く知らないのにワンピースFILMREDを見に行った男、俺

流石にあの7曲のうちどれかは今年の10曲に入れてる人多いんじゃないかな〜と思うほど全曲がリードトラックになりうるようなバケモン曲揃いでしたね。

 

 

Adoの歌唱力に関してはもはや言及するまでもなく、当然この曲でも遺憾なく発揮されてるわけなんですがこんなにラップが出来る人だとは思わず度肝を抜かれた記憶があります。なんでも出来過ぎだろ流石に。

 

曲に関してもラップなのに音がラップ曲っぽくないのがとても印象的でした。具体的にどう違うのかが言語化難しいんですけど、サックスがジャズっぽいのにラップだからか…?

 

ここ数ヶ月だと一番ヘビロテしてました、中毒性が本当に高い。ワンピ知らなくても映画面白かったのでまだ見てないオタクは映画館へ急げ‼️

 

 

最近セルフカバー版も配信されましたね。同じ曲でもやはり細かいところのニュアンスがかなり違うんだな〜と聞いてて面白かったので聴き比べてみてください。

 

 

3 不成者/DUSTCELL

 

2022年アルバム部門優勝(俺調べ)のHypnotizeよりこちらの一曲。ぶっちゃけ全部いいので僅差でこの曲になりました。

DUSTCELL、どこか退廃的でダウナーなラップが本当に良いんですよね。陰鬱とした世界に争うパワーのある歌じゃなく、そういう世界を肯定した上で生きていくみたいなのが好きです。K-POPを思わせるような音作りと、それとはかけ離れたいい意味で気怠げにも聴こえるダウナーな歌声のアンバランスさが絶妙です。

 

VoのEMAは個人的には天才と言うより鬼才という言葉が似合う気がします。それくらい類い稀なる表現力を持っていると僕は思ってます。

 

本当にこのアルバムはいい曲が多すぎるので全曲話したいところなんですけど、その中でも特に際立ってたのがこの"不成者"です。どこか歪ではみ出してしまった青年のどうにもならない現状を嘆くような歌詞、短い青年期を表すかのように2分足らずしかない曲尺、現状を暗喩するかのような変化のない曲展開も何もかもが絶妙。

 

全体的にダークな曲が多くてその手の曲が好きな人にはたまらないと思います、DUSTCELL。オススメです。

 

 

4 Gold/EGOIST

 

TeddyLoid×Giga、本当にハズレなし

いやこれに関してはもはや曲聴かなくてもオタクが好きってこと伝わるでしょ。TeddyLoid×GigaがEGOISTに曲提供ってそれだけでもういいじゃん。ビルディバイドの二期OP曲なんですけど、一期はGiga作曲なので完全に味を占めています。

 

意外性があってハマったタイプでもなんでもなく、ただラーメンが美味い店に来てラーメン食ったらめっちゃ美味かったみたいな…マジでシンプルに曲がいいタイプの曲です。

 

唯一ギャップがあったのはどちらかというとEGOISTは暗めの曲が多いイメージがあったんですけど、歌詞が結構挑発的でそういう感じもいけるんだとなった記憶があります。

 

これに限った話ではないんですけどTCG楽曲、なぜこんなに強いんでしょうか…?

 

 

5 Eclipse/VESPERBELL

 

2022年V楽曲、頂点

低音ハスキーVoと高音可愛い(?)VoデュオVESPERBELLからこちらの一曲

 

結局こういうのでいいんだよと言わんばかりの正統派ロック曲、最近逆にこの手のシンプルにかっこいい曲が減ってるような気がするので聴けてめちゃくちゃ嬉しかったです。

 

かっこいいギターリフから始まり、突き抜けるような高音Voとそれを支える低音Vo、疾走感のある曲調にラスサビでここで終わりかなと思わせておいての転調、何もかもが最高。本当になんでもできるな柊マグネタイト

 

最近Vsingerがとてもアツいので来年も期待したいところですね。

 

 

6 ラックハック/ROF-MAO

 

V楽曲大好きアカウントと申します。

にじさんじの男性Vtuber4人組ユニット、ROF-MAOからこちら。このアルバムも全曲良かったので選ぶの本当に迷いました。

 

めちゃくちゃ僕好みの音で、いかにも最近のボカロといったイントロで笑顔になりました。まさに作曲者のノイさんはボカロPなんですが、これまためちゃくちゃ好きな曲"奔放ストラテジー/夏川椎菜"の作曲もノイさんなので本当に僕の好きな曲を作ってくれて感謝が止まりません。感謝感謝。

 

それこそイントロがちょっと奔放ストラテジーっぽいですよね、遠くに奔放ストラテジーを感じる。

 

このアルバムといい、他の曲もそうですがROF-MAOはかなり最近の人気曲を取り込んでる印象があるのであんまりVの曲を聞かないであったり、男性Vはよく知らない人にもかなりオススメです。

 

7 トウキョウ・シャンディ・ランデヴ/MAISONdes feat.花譜,ツミキ

 

1stアルバム"SAKKAC CRAFT"を購入して以来すっかりファンになってしまったツミキと、総合で見れば最近一番聴いているKAMITSUBAKI STUDIOの花譜、そんなあまりにも俺特効すぎる楽曲がこちら。

 

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↑突然好き×好きの情報を見たオタクの様子

 

一曲目に選んだsyrupもそうなんですけど、ボカロのツミキじゃなくてポップスのツミキなのが本当に良いんですよね(個人的にはボカロのツミキのが好きとはいえ)

花譜の不思議な声質と相反するかのような軽快でキャッチーな曲調のギャップが癖になる一曲で、この2人を組み合わせたことにただただ脱帽。以前花譜の"過去を喰らう"をツミキがRemixしたのもありましたが、かなり親和性が高いのでもっと欲しいですね。

 

まさかうる星やつらのEDが花譜歌唱になるとは思いもしませんでしたね。OPEDどちらもめちゃくちゃいい曲でビビりました。

 

 

 

8 あのバンド/結束バンド

 

このGOD ANIMATION SONGが……………

8話、本当に震えました

 

もはやオタク的には説明不要ではあると思うんですけど、マジでこの曲かっこよすぎませんか?どことなく滝善充を感じさせるギターがあまりにも"癖"。イントロ数秒だけ聴くと9mmがいるんだよな…

曲展開もシンプルかつ、何か特殊な演奏をするでもないただのバンド曲なのが直球勝負で良い。そのシンプルさの中で際立つのがサビのベースライン。サビ後半のベースが本当にえっちすぎて困る。

サビが四つ打ちなのもいい意味でアニソンの風味を残してて良いですよね。

 

 

 

っていうか割とみんな思ってると思うんですけど、ぼっちざろっくってタイトルと結束バンドっていうバンド名の2つだけ見るとただのアニソンかよくらいの曲が来ると思いません?こんなガチガチにストレートなバンドサウンド来るとは思わんって。

 

まぁこれが入るなら次の曲は当然

 

 

9 ギターと孤独と蒼い惑星/結束バンド

 

この全身パンチライン野郎が。

本当にただ微かな不満と音楽をやってる自分の現状だけを書いた歌詞なのにこんなに良い歌詞になることあるんだ…となっています。本当に歌詞が良い、なんというか細かい言い回しがすごく刺さる。

"「ありのまま」なんて誰に見せるんだ"とか"足りない 足りない 誰にも気づかれない"なんてただ後藤ひとりの現状を描いているだけなのに言い回し一つでこんなにかっこいい歌詞になる、天才です後藤ひとり。

 

"なんかになりたい なりたい 何者かでいい"なんて普通出てこないよこんなの、全部が曖昧で僅かな変化だけを望んでいる歌詞って普通の曲ならあまり良しとされなさそうなのが逆に良い。でも大きな目標があるでもなく、何か目指したい夢があるわけでもない人にとっては一番心に刺さる。

 

"眩しい 眩しい そんなに光るなよ"なんて卑屈もいいとこだけどマジで一番好きな歌詞かもしれない。後ろ向きにストレートな歌詞、陰キャならロックをやれ!のキャッチコピー通りの素晴らしい歌詞でした。

 

 

10 パンドラコール/ヰ世界情緒

ヰ世界情緒、本ッッッッッッ当に歌が上手くて今年激推しでした。来年も推してそう。

 

前述したように明るい曲よりはダークな曲の方が好きなんですけど、この"ヰ世界情緒"というシンガーは公式からバーチャルダークシンガーという触れ込みで紹介されているんですよね。そりゃ好きだ。

 

1stアルバム"創生"に収録されてる曲もすごく綺麗な曲が多く好きだったんですが、この曲パンドラコールはまさにバーチャルダークシンガーの真髄と言わんばかりの曲になってます。

 

冷たくダークな曲を作らせたら右に出るものはいないボカロP廉作曲、その独自の世界観を圧倒的な表現力と歌唱力で歌いこなすヰ世界情緒、あまりにも相性が良すぎる。

 

歌い出し、めちゃくちゃ綺麗で繊細な歌声で歌ったと思ったら"旋律の糧となれ"で一気に本性を出す感じがあまりにも好(ハオ)

 

サビ入りの歌い方も好きなんですよね…一気に感情爆発させるような歌い方するのが良すぎる上に本当に歌がうまい。繊細な歌い方から一気に突き抜けるような力強い歌い方への切り替えが凄まじすぎて違う人!?ってなりませんか?なるよな。

 

 

もはやこの曲に至っては言葉で説明するより聴いてもらってその歌唱力と表現力を浴びてもらった方が早い気がします。浴びろ。

 

なんと本当に贅沢な事に生バンドライブ音源版もサブスクに存在します。存在していいのか?神に感謝。

 

 

 

 

 

以上10曲になります。V楽曲が年々幅を利かせていますが、個人的にはやはり神椿の存在が相当デカい気がします。来年も神椿関連の楽曲は要チェックですね。

 

 

それではまた。